介護医療院トワイエ尼崎

Cross Talk | 02

介護医療院における
看護と介護の協働について

介護医療院 トワイエ尼崎
介護部 主任

羽村 航

高校卒業を前に「手に職をつけたい」と考えたことが、介護の道を志すきっかけに。もともと野球に打ち込んでいた経験からさまざまな進路を視野に入れていた中で、国家資格である看護師、リハビリ職、そして介護士という選択肢が浮かび、その中でも「おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に暮らしていたこと」や「家族に障害をもつ身内がいた経験」などから、介護という仕事がより身近に感じられ、将来性もあると考えてこの道を選ぶ。
中央会の介護老人保健施設ローランドでキャリアをスタート。最初は認知症フロアに配属され、その後、一般棟を経験し、通所フロアへ。そして再び、認知症フロアで半年勤務したのち、介護医療院立ち上げスタッフとして現職に至る。多様な現場を経験しながら、日々変わらぬ姿勢で利用者様に寄り添っています。

介護医療院 トワイエ尼崎
看護部 主任

山田 玲子

小さい頃から病院が身近な存在だったという山田さん。病弱だった幼少期、小学生の頃には入院や手術の経験もあり、「ナースコールを押すと看護師さんが来てくれた」という記憶が、看護師という職業への意識に自然とつながっていく。
「将来は看護師かな」と漠然と思う中で、手に職を持ちたいという思いが重なり、迷いなく看護の道へ。
地元の病院でNICU・ICUに3年間勤務したのち、尼崎中央病院の整形外科にて15年間勤務。さらに療養病棟で5年間の経験を積み、新病院立ち上げに際し介護医療院へ。今も現場で利用者様と向き合い続けています。

介護医療院における看護・介護のそれぞれの役割

  • 山田

    介護医療院は、医療と介護の両方の側面を持っているので、看護師としては医療の継続をまずは第一に考えるということだと思います。それは、医療だけをするということではなく、本質は医師や介護士との連携の中で、看護師の役割を果たすということです。そういった意味では、スタッフ間だけでなく、利用者様・ご家族様との連携をとることも重要な役割になってくると思います。

  • 羽村

    私もそう思います。介護士としては、直接的な介護も間接的な介護も両方大切です。しかし、その介護をしっかりと届けるには、他職種との連携が不可欠であり、むしろそのことが本質と言えるのではないかと思います。各職種の本来業務を中心とした強みを活かしながら、協働することが何よりも大切です。

介護医療院における看護師と介護士の協働

  • 羽村

    重要な点は、介護医療院は「住まい」でもあるというところだと思います。そのため、「家」に求めることは一人一人違っていて多様である、ということが前提になります。

  • 山田

    その通りですね。先ほどもありましたが、介護医療院は医療・介護の両方の側面を持っているので、医療的ケアの継続をしっかりと行いつつ、ベースは介護になります。その上「住まい」としての役割もありますので、日々行うべきことが多いのが現状です。

  • 羽村

    だからこそテーマにもあるように「看護と介護の協働」が不可欠です。本当にどちらが欠けても不可能ですし、どちらかだけに偏っても難しいと思います。お互いのバランスが大事だと思います。またそのバランスも常に同じではなく、状況によって変化するので、その場に合わせた対応が必要になってきます。

  • 山田

    そのためには「声を掛け合う」ということが重要で、常に意識をしています。大きな役割分担として調整が必要なこともあれば、現場ごとの臨機応変な動きも必要で、その両方が大事です。私たち自身ももちろん多くの話し合いを行いますが、他職種の皆さんもたくさんコミュニケーションをとってくれています。

  • 羽村

    本当にそうですね。自分たちだけでできることは限られているので、皆さんにどのようにしたら活躍してもらえるのかを、考えるのが重要だと思います。なので、一つ一つの仕事の内容や順番・役割分担についてもたくさん話し合い、その話し合いの中で決め事を作っていくようにしています。

  • 山田

    しかしながら、うまくいくことばかりではありません。むしろうまくいかないことの方が多いかもしれません。だからこそ怖がらずに「一旦やってみよう!」「やってみてダメだったら別の方法を考えよう!」という、いわゆる「トライ&エラー」の精神を大事にしながら日々試行錯誤を重ねています。

  • 羽村

    ほんとにびっくりするぐらい「トライ&エラー」をしていると思います。それこそ1週間ごとに業務改善をしているような形です。そのベースがあるから、日々の声掛け、対話にも繋がっていると感じます。他の介護医療院がどうなのか分かりませんが、うちに限って言えば、「話し合いの文化」「トライ&エラー精神」があるから利用者様・家族様・スタッフの「三方よし」が実現できるのではないかと思っています。

介護医療院トワイエ尼崎の現在地と将来展望

  • 山田

    現状は、まだまだ発展途上です。たくさん話し合ってきた中で日々の臨機応変な対応・連携も良くなってきていますが、今のメンバーだともっと素晴らしいものを目指せると思っています。
    有休などは確実にとってもらえており、休みたいときに休む、ということも実現できています。そういった部分をしっかりと継続しながら、仕事も今よりゆとりを持って働けるような環境にしたいと思っています。

  • 羽村

    まさにその通りで、やっぱり「休む」ということは本当に大事だと思いますので、希望する休みを取ってもらうようにしています。その分シフトを組むのが大変ですが…(笑)
    その上で、山田さんも言ってくれましたが、働いている時間をもっとゆとりのあるものにしていきたいところです。それはどこかの部署だけでは達成できないと考えており、連携・協働がキーになると思います。

  • 山田

    様々な経験を重ねたスタッフが多いのが、うちの特徴の一つでもあるので、それぞれの経験や知恵をもっと活かすことができれば、今よりも更に良いチームになると思います。
    これからもよろしくお願い致します。